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WANDLER/ワンドラー レザーハンドハンドバッグ 修理実績【レボラボ】

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WANDLER/ワンドラー
レザーハンドハンドバッグ 修理実績【レボラボ】

WANDLER/ワンドラー レザーハンドハンドバッグ 修理実績【レボラボ】

2021/09/13

【素材】レザー(カーフスキン※仔牛革) 【カラー】ダークブラウン
【修理内容】①オゾンクリーニング ②トータルカラーリペア(全体補色補修)

WANDLER/ワンドラー
レザーハンドハンドバッグ

Before 01

表側ダメージ画像

火事によってバッグが熱や煙を浴びてしまい、革表面にススや変色・バッグ全体に焼けた鼻を突く臭気を発している状態でのご相談でした。

After 01

【リペア・メンテナンス内容】
①全体クレンジング+オゾンクリーニング
②保湿・栄養補給
③トータルカラーリペア(革全体補色補修)
④オゾンクリーニング

先ずは、ススまみれになっている革表面を革専用のクリーニング剤を使用して丁寧にクレンジングをさせていただき、汚れ落としを行い、革が弱っている状態でしたので、保湿と栄養補給を行いました。

この時点では、臭気がまだまだ強く残っている状態でしたので、オゾンクリーニングで臭いの素を分解するメンテナンスを行わせていただきました。

その後、元々のダークブラウンカラーを調色作成して、革表面の変色ダメージを補修しながら全体的なお色の統一感を整えさせていただきました。

最後に再度、オゾンクリーニングを行い臭気を可能な限り抑制してお仕上げをさせていただきました。

Before 02

ファスナーダメージ画像

ファスナーの金属部分もお写真の様に黒いススや熱によって金具が劣化して開閉が困難な状態になっておりました。

After 02

【リペア・メンテナンス内容】
①ファスナー交換
②開閉調整

類似色のYKK製ファスナーをご用意しまして、ダメージを負っていたファスナー本体とファスナーを滑るスライダー金具の交換をさせていただきました。

元々のファスナー引き手革は無事でしたので、新しい金具に移植を行いましたので、大きくデザインを損なうことなく補修することができました。

最後にスムーズな開閉ができる限り長く続く様に専用の潤滑処理をさせていただきました。

【リペア・メンテナンス総括】

家事で被害を受けたバッグのご相談を受けた際は、回復させることが難しいのではないかと感じてしまいましたが、実際にお品物を拝見させていただきますと革も生きていましたし、元々大事に使われていたご様子でしたので、なんとか直せるのではないかとイメージができましたので、チャレンジさせてくださいと逆に依頼をさせていただいたという経緯がありました。

相当な熱と煙を受けたことで革から燻製の様な臭気が強く発せられて、品物の到着した日は工房に燻製の臭気が充満するほど強い臭いがありました。

繰り返しのクレンジングとオゾンクリーニングで、何とか普段使いができる程度まで臭気を抑えることができたことと、表面が火傷した革を目立たない様に補修できたことで、職人としても納得してご返却することができました。

このブログを書く現在は、夏の終わりですがこれから乾燥する季節になってきますので、皆様も火の元や火事にお気をつけくださいませ!

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