HERMES／エルメス ケリー32 ハンドバッグ 修理実績【レボラボ】
2021/08/01
【素材】トワルアッシュ（キャンバス）×ボックスカーフ（仔牛革）
【カラー】ルージュアッシュ
【修理内容】キャンバス生地クリーニング
HERMES（エルメス）／ケリー32
Before 01
正面画像
トワルアッシュ（キャンバス生地）部分がかなり変色してしまっている状態でした。
革部分には、全体的に経年の薄汚れと色あせ、角縁など細部に擦れ剥げがございました。
After 01
【リペア・メンテナンス内容】
①エルメスキャンバス生地専用クリーニング
②革部分全体クレンジング
③革部分の保湿・栄養補給
③トータルカラーリペア（革全体補色補修）
【キャンバス生地】
エルメスのキャンバス生地専用に開発しましたクリーニング剤を使用して、キャンバス生地をクリーニングさせていただきました。
【革部分】
保管期間が長かったようで、経年の汚れとクスミが根強かった為、念入りにクレンジングをさせていただき、少し休ませた後に必要な保湿と栄養補給をして下処理完了。
正面は特に色のムラが目立ちやすくなるので、エルメス・ルージュアッシュの艶感と発色の良さを意識して補色補修をさせていただきました。
Before 02
底面・角縁の周辺画像
角縁の擦れ剥げを重点的に補修しながら全体のお色の統一感を整えさせていただきました。
After 02
【リペア・メンテナンス内容】
①After1と同じ補修内容
②擦れ剥げ補修
角縁の擦れが目立たなくなり、ルージュアッシュの明るい発色が回復しています。
【リペア・メンテナンス総括】
トワルアッシュ（キャンバス生地）は、変色が酷かったのですが、あまり強過ぎるクリーニング剤を使用すると生地自体が傷んでしまいますので、調節をしながらのメンテナンスとなりましたが、可能な限り元色に修復することができたと思います。
革部分は、エルメスのボックスカーフという革表面が非常にキメ細かな仔牛革ですので、ボックスカーフの手触りの質感や風合いを損なわない様に無理に補色を繰り返さず、自然な色合いを表現できる様に染料を調合して補色補修をさせていただきました。
また、毎日のコーディネイトで活躍してくれることを願っております！
