FENDI/フェンディ バイザウェイ 2WAYハンドバッグ 修理実績【レボラボ】
2025/02/15
【製品名】バイザウェイ
【素材】グレインカーフ(型押し仔牛革)
【カラー】グレー×ブラック系
【修理内容】①トータルカラーリペア、②メインファスナー交換
【参考修理金額】25,000〜38,000円
※状態・素材・サイズ・お色によって異なりますので、
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FENDI/フェンディ
バイザウェイ 2WAYハンドバッグ
修理実績【レボラボ】

Before 01
バッグ前面のダメージ画像
先ずは、全体的に日焼けをした様な変色と正面左側や右上部や底面角に衣服の染料がバッグに移染した様なまたは、経年の擦れにより革の下地色が露出や変色を起こしているようにお見受けしました。
正面底部分には目立った黒ずみがあり、底面四隅には、擦れ傷。
持ち手部分の擦れ剥げ激しい状態でしたが、自立もしており交換の必要は無かったです。
革自体がひどく乾燥していることで、側面や角縁などの擦れやすい部分にも擦れ傷のダメージがありました。
また、メインファスナーには、生地部分に破れが起きており開閉のしづらい状態になっておっておりました。
今回は、革にハリやコシも弱くなっておりましたので、念入りな保湿と栄養補給を行い、細部の擦れ剥げや全体的な色褪せをトータルカラーリペア(全体の補色補修)で補修し、メインファスナーは交換するメンテナンスのご提案をさせていただきました。

After 01
【リペア・メンテナンス内容】
①全体クレンジング+保湿・栄養補給
②メインファスナー交換
③トータルカラーリペア(全体の補色補修)
④全体お磨き+お仕上げ
先ずは、全体的な経年の汚れを落とすためのクレンジングをさせていただき、弱ってしまっている革表面を念入りに専用のクリームで保湿・栄養補給の下処理を行わせていただきました。
次にメインファスナーを本体から取り外し同色のファスナーを作製し元々の引き手革とスライダー金具を移植して本体に縫合いたしました。
その後、しっかりと革を休ませて革にある程度ハリやコシが戻ったら、最後に全体的な変色や小傷、擦れ剥げのダメージを補修しながら、フェンディの元色のグレーのお色で統一感と発色を整えて全体をお磨きしお仕上げをさせていただきました。
【リペア・メンテナンス総括】
今回のご依頼のお品物は、 FENDI/フェンディ バイザウェイ 2WAYショルダーバッグのお修理をさせていただきました!
革製品は、保管する場所によって自然にダメージを受けてしまう場合があります。よく日光が当たる場所などでは、革の色が変色してしまったり、湿気の滞留するジメジメする場所での保管は、カビが発生したり革がベタベタしたりと様々な経年劣化が起きてしまいますので、出来るだけ通気性の良い日陰での保管をお勧めします!
長い年月を経過すると、どうしても劣化してしまう部位はございます。
放置をしておくとあらゆる部位に劣化が起きてしまっていることもございますので、定期的に使用していないお品物の点検をしてあげてください。
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お品物一つとっても、ブランド職人の想い、デザイナーのこだわり、使う人の想い(過去と未来)を出来る限り、我々職人は汲み取りながら作業にあたっております。
職人としてフェイクとリアルを考えることが需要であり、ただただ直すということはフェイクだと考えています。
では、リアルを追求するとはどういうことなのか?
それは、直したお品物がお客様の手に渡った時からが我々の役割の成果だと考えております。
直すことを目的にするのではなく、使い続けることを目的としてお直しをし、そこに加えて、ブランド価値やそのお品物の表情を出来る限り損なわないリペアを心掛けております。
今後もブランド品クリニックの様な立ち位置で、皆様のご愛用の品物をメンテナンスさせていただきます!