HERMES／エルメス ガーデンパーティ トートバッグ 修理実績【レボラボ】
2021/11/14
【素材】レザー（ブッフル※水牛革）×キャンバス 【カラー】ブラック
【修理内容】トータルカラーリペア（全体補色補修）
HERMES／エルメス
ガーデンパーティ オフィシェ
Before 01
底面角縁のダメージ画像
革部分に全体的な擦れ剥げのダメージがありましたので、擦れ剥げダメージと全体のお色の統一感を整えるためにトータルカラーリペア（全体補色補修）のメンテナンスをご提案させていただきました。
After 01
【リペア・メンテナンス内容】
①全体クレンジング
②革部分全体に保湿・栄養補給
③トータルカラーリペア（革全体補色補修）
④全体お磨き＋お仕上げ
始めに全体的な経年の汚れを落とすためのクレンジングをさせていただき、次に弊社専用のクリームで保湿・栄養補給の下処理をしっかりと行いました。
その後、エルメスのブラックカラーをダメージや退色を起こしいていない箇所から調色作成して、革表面のダメージを補修しながら全体的なお色の統一感を整えさせていただきました。
Before 02
間口開口部のダメージ画像
After 02
【リペア・メンテナンス内容】
①After1と同じ補修内容
②全体お磨き＋お仕上げ
【リペア・メンテナンス総括】
今回ご依頼のお品物は、エルメスのカジュアルバッグ大定番であるガーデンパーティ👜✨でした！！
様々な生地種類や革素材が展開される人気のバッグですね♪
ご依頼のバッグは、ガーデンパーティのオフィシェというトワルオフィシェというコットンキャンバス生地とレザーを組み合わせたデザインです(*´꒳`*)b
トワルオフォシェは、単色の綿100％の糸をだけで織り目を表現した特殊な生地で、革の方はブッフルという水牛の革が使用されておりました。
少し豆知識ですが、同じガーデンパーティでも製造の年代やカラーの発色性の問題で採用されている革素材が異なります。
例えば、ガーデンパーティに使用されている革だけで見ても大きく5種類あり、フィヨルド（雌仔牛）・ネゴンダ（雄仔牛）・カントリー（雌仔牛）・ブッフル（水牛）・ブッフルシンドゥ（水牛革）が使われており、それぞれバッグのデザインや採用するカラーの発色が異なるので、エルメスが革を選定して使い分けを行なっているんですね。
もちろん革に染色する際の染料や顔料のレシピも革の性質によって細かく変えているので、職人から見てもやはりエルメスは特別なブランドと呼ばれるんだと思います👏
脱線しましたが、使っているうちに革表面がどこかに擦れたりすることでこの様な擦れ剥げのダメージが起きてしまいますが、このダメージを放置すると革に穴が空いたりひび割れたり取り返しのつかない症状になってしまいますので、今回のバッグくらいのダメージ感の時期にメンテナンスに出されることをオススメしています(*´꒳`*)👍
キャンバス生地自体も少しずつ退色を起こしていますので、染色などのメンテナンスで改善することも可能です^ ^気になるダメージがございましたらお早めにご相談ください！！
