BALENCIAGA／バレンシアガ ネイビーカバス トートバッグ 修理実績【レボラボ】
2025/02/23
【製品名】ネイビーカバス オールレザー
【素材】カーフスキン（仔牛革）
【カラー】ブラック
【修理内容】①トータルカラーリペア、②破れ補修、③コバ補修（持ち手）
【参考修理金額】30,000〜38,000円
※状態・素材・サイズ・お色によって異なりますので、
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BALENCIAGA／バレンシアガ
ネイビーカバス トートバッグ
修理実績【レボラボ】
Before 01
バッグ前面のダメージ画像
バッグ全体的に色褪せやクスミがあり、型押しカーフスキンの艶感が損なわれておりました。
持ち手部分のカーフスキンには擦れ剥げがあり、本体底面の角（2ヶ所）には、経年の擦れ剥げによる破れ（穴）が起きて革が欠損している状態でした。
革自体もひどく乾燥していることで、側面や角縁などの擦れやすい部分にも擦れ剥げのダメージがありましたので、今回は革に念入りな保湿と栄養補給を行い、細部の擦れ剥げや全体的な色褪せをエルメス専用のカラーリペアと底面角の破れ補修、持ち手のコバ補修のメンテナンスをご提案をさせていただきました。
After 01
【リペア・メンテナンス内容】
①全体クレンジング＋保湿・栄養補給
②破れパテ補修（2ヶ所）
③持ち手（ハンドル）のコバ補修
④トータルカラーリペア（革の全体補色補修）
⑤全体お磨き＋お仕上げ
先ずは、全体的な経年の汚れを落とすための革専用のクレンジングをさせていただき、弱ってしまっている革表面を念入りに専用のクリームで保湿・栄養補給の下処理を行わせていただきました。
次に底面角の穴が空いてしまった革部分に表情の似た革を移植し破れパテ補修を行いました。
続いて、持ち手（ハンドル）の擦れ剥げた縁周り（コバ）を元々のコバ色に合わせてコバ補修をさせていただきました。
最後にしっかりと革を休ませて革にある程度ハリやコシが戻ったら、全体的な色褪せや小傷、擦れ剥げのダメージを補修しながら、元色のブラックのお色で統一感と発色を整えて全体をお磨きしお仕上げです。
Before 02
底面角の革破れ（穴）ダメージの画像
After 02
破れパテ補修補強後の画像
Before 03
開口部側面の巻き革のダメージの画像
After 03
破れ補修とトータルカラーリペア後の画像
【リペア・メンテナンス総括】
今回のご依頼のお品物は、BALENCIAGA／バレンシアガ ネイビーカバス オールレザー トートバッグのお修理をさせていただきました！
バレンシアガのネイビーカバスには、本体がキャンバス生地のラインと型押しカーフスキン（仔牛革）が使われているラインと2つありますが、今回は本革のネイビーカバスでした。トートバッグは使い続けるとどうしても革のコシやハリが弱くなり型崩れを起こしやすい構造をしていますし、たくさん荷物が入るからと入れがちになって形状が変わってしまったなんてこともあります。できるだけそういったお悩みににも対応をさせていただいておりますが、バッグの構造によっては型崩れを直せないバッグも存在しますので、そういった時はバッグの内側から内圧を掛けて形状を保てる様にインナーバッグをお勧めしておりますので、ぜひお試しください！
長い年月を経過すると、どうしても劣化してしまう部位はございます。
放置をしておくとあらゆる部位に劣化が起きてしまっていることもございますので、定期的に使用していないお品物の点検をしてあげてください。
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お品物一つとっても、ブランド職人の想い、デザイナーのこだわり、使う人の想い（過去と未来）を出来る限り、我々職人は汲み取りながら作業にあたっております。
職人としてフェイクとリアルを考えることが需要であり、ただただ直すということはフェイクだと考えています。
では、リアルを追求するとはどういうことなのか？
それは、直したお品物がお客様の手に渡った時からが我々の役割の成果だと考えております。
直すことを目的にするのではなく、使い続けることを目的としてお直しをし、そこに加えて、ブランド価値やそのお品物の表情を出来る限り損なわないリペアを心掛けております。
今後もブランド品クリニックの様な立ち位置で、皆様のご愛用の品物をメンテナンスさせていただきます！
