Saint Laurent/サンローラン カバス ショルダーバッグ 修理実績【レボラボ】
2025/02/20
【製品名】サンローラン カバス
【素材】グレインカーフ(型押し仔牛革)
【カラー】
【修理内容】①持ち手交換、②トータルカラーリペア、③コバ補修、④ほつれ補修
※状態・素材・サイズ・お色によって異なりますので、
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Saint Laurent/サンローラン
カバス ショルダーバッグ
修理実績【レボラボ】
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Before 01
バッグ前面の色褪せと擦れ剥げのダメージ画像
全体的な色褪せと汚れや黒ずみ、細部に大きな擦れ傷が多数あり、底面角は特に擦れだけではなく革の欠損や左底角に縫製のほつれも見受けられました。
また、持ち手(ハンドル)は、芯材が折れてヨレヨレの状態で革も破れや黒ずみ、擦れ剥げが酷い状態でした。
今回は、持ち手交換のお修理と底面四隅や縁周りなどを補修するコバ補修、最後に全体的な擦れ剥げを補修するためのトータルカラーリペアをご提案させていただきました。
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After 01
【リペア・メンテナンス内容】
①持ち手の取り外し+持ち手作製
②全体クレンジング+保湿、栄養補給
③コバ補修(3ヶ所)+ほつれ補修(1ヶ所)
④トータルカラーリペア(全体の補色補修)
④全体お磨き+お仕上げ
先ずは、持ち手を本体から取り外し、元々グレインカーフ(型押し仔牛革)に類似する革を使って同じデザインで持ち手(ハンドル)の作製をして本体に移植交換します。
その後、本体全体を革専用のクレンジングで経年の汚れを可能な限り落とし、必要な保湿と栄養補給を念入りに行います。
革を休ませている間に底面角の縫製のほつれを同色の縫製糸で縫合し、欠損した革や擦れ剥げた縁周り(コバ)の破れ補修とコバ補修を行いました。
しっかりと保湿が革に馴染んだら、最後に元々のライトブルー系のお色を調色作製して擦れ傷や擦れ剥げを補修しながら、全体的なお色の統一感を整えさせていただき、全体をお磨きしてお仕上げです。
【リペア・メンテナンス総括】
今回のご依頼のお品物は、 Saint Laurent/サンローラン カバス ショルダーバッグのお修理をさせていただきました!
今回の持ち手(ハンドル)は、中の芯材も折れて革も黒ずんだり欠損もありましたので、交換することをお勧めしました。交換する時にどうしても不安になるのが、同じ様な仕上がりになるのか?革の感じが変わってしまったらどうしようと不安があると思いますが、レボラボでは様々なブランドに合わせた革資材をご用意しておりますので、しっかりとご相談をしながら革も決めていきます。その為、不安なことがあれば職人にどんどんご質問をしてください、ご安心いただけるリペア内容になるまでしっかりとお打ち合わせをさせていただきます!
長い年月を経過すると、どうしても劣化してしまう部位はございます。
放置をしておくとあらゆる部位に劣化が起きてしまっていることもございますので、定期的に使用していないお品物の点検をしてあげてください。
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お品物一つとっても、ブランド職人の想い、デザイナーのこだわり、使う人の想い(過去と未来)を出来る限り、我々職人は汲み取りながら作業にあたっております。
職人としてフェイクとリアルを考えることが需要であり、ただただ直すということはフェイクだと考えています。
では、リアルを追求するとはどういうことなのか?
それは、直したお品物がお客様の手に渡った時からが我々の役割の成果だと考えております。
直すことを目的にするのではなく、使い続けることを目的としてお直しをし、そこに加えて、ブランド価値やそのお品物の表情を出来る限り損なわないリペアを心掛けております。
今後もブランド品クリニックの様な立ち位置で、皆様のご愛用の品物をメンテナンスさせていただきます!