HERMES/エルメス バーキン 内縫い ハンドバッグ 修理実績【レボラボ】
2024/12/28
【製品名】バーキン
【素材】トリヨンクレマンス(雄牛)
【カラー】ブラック系
【修理内容】①エルメス専用カラーリペア、②ハンドル交換、③金具メッキ加工
【参考修理金額】80,000〜90,000円
※状態・素材・サイズ・お色によって異なりますので、
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HERMES/エルメス
バーキン 内縫い
ハンドバッグ 修理実績【レボラボ】
Before 01
角縁の擦れ剥げダメージの画像
バッグ全体的に乾燥しており、革表面がカサカサとなって擦れ剥げが起こりやすい状態になっておりました。
持ち手部分は、革が引き千切れて芯材が露出している状態で、持ち手自体を交換しないと使用できないほどのダメージを受けておりました。
細部の金具は、メッキの色褪せやクスミ、経年の小傷などで光沢も損なわれている状態でした。
After 01
【リペア・メンテナンス内容】
①全体クレンジング+保湿・栄養補給
②ハンドル交換
③エルメス専用補色補修
④全体お磨き+お仕上げ
先ずは、全体的な経年の汚れを落とすためのクレンジングをさせていただき、弱ってしまっている革表面を念入りに専用のクリームで保湿・栄養補給の下処理を行わせていただきました。
その後、しっかりと革を休ませている間に古い持ち手を取り外し、元々のサイズとデザインで持ち手を作製し本体に移植をさせていただきました。
次に細部の金具をお磨きし、下地を整えた後に再メッキ加工を施します。
最後に全体的な色褪せや小傷、擦れ剥げのダメージを補修しながら、元色のブラックのお色で統一感と発色を整えさせていただきました。
【リペア・メンテナンス総括】
今回のご依頼のお品物は、 エルメス/バーキン(内縫い) ハンドバッグのお修理をさせていただきました!
過去のバーキンのダメージの中でも重度で、ハンドルの革は千切れて欠損までしていました。
トリヨンクレマンスという革は、エルメスの中でも非常に柔軟で耐久性の強い革ですが、経年でコシやハリがなくなってきて自立しないくらい柔らかくしなやかな革になっていきますので、お写真の様に底面付近が型崩れしやすくなります。一度この様になってしまうと革自体を再生させることが叶いませんので、レボラボでは内側から内圧を掛けて成型できるようにバーキン専用のインナーバッグをご提案させていただいております!内側の整理整頓にも便利ですのでオススメです!
長い年月を経過すると、どうしても劣化してしまう部位はございます。
放置をしておくとあらゆる部位に劣化が起きてしまっていることもございますので、定期的に使用していないお品物の点検をしてあげてください。
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お品物一つとっても、ブランド職人の想い、デザイナーのこだわり、使う人の想い(過去と未来)を出来る限り、我々職人は汲み取りながら作業にあたっております。
職人としてフェイクとリアルを考えることが需要であり、ただただ直すということはフェイクだと考えています。
では、リアルを追求するとはどういうことなのか?
それは、直したお品物がお客様の手に渡った時からが我々の役割の成果だと考えております。
直すことを目的にするのではなく、使い続けることを目的としてお直しをし、そこに加えて、ブランド価値やそのお品物の表情を出来る限り損なわないリペアを心掛けております。