CELINE/セリーヌ 馬車エンブレム レザーベルト 修理実績【レボラボ】
2024/10/09
【素材】カーフスキン(仔牛革) 【カラー】ブラウン系
【修理内容】①トータルカラーリペア、②金具磨き+メッキ加工、③オゾンクレンジング
【参考修理金額】20,000〜30,000円
※状態・素材・サイズ・お色によって異なりますので、一度LINEにて
お見積もりをご相談くださいませ。
CELINE/セリーヌ
馬車エンブレム レザーベルト
修理実績【レボラボ】
Before 01
バッグ全体画像
何度かレボラボをご利用いただいたことのあるご依頼者様からのご相談でした。
今回は、カビの嫌な臭いや全体的なシミや擦れ傷と金具のメッキ剥げや傷が気になるとのご相談でしたので、カビや臭気に対してオゾンクレンジングを行い、革のシミや擦れ傷にはトータルカラーリペア(全体の補色補修)、金具にはお磨きと再メッキ加工をご提案させていただきました。
おそらく、しばらく使っておられなかったのか通気性の悪い環境で長期間保管してしまっていたことで、カビが発生してしまったのだと思われます。
After 01
【リペア・メンテナンス内容】
①全体クレンジング+オゾン処理
②保湿・栄養補給
③金具磨き+再メッキ加工
③トータルカラーリペア(全体補色補修)
④全体お磨き+お仕上げ
初めに全体的な経年の汚れを落とすためのクレンジングをさせていただき、念入りに専用のクリームで保湿・栄養補給の下処理を行わせていただきました。
保湿はやりすぎても良くないのですが、1度の保湿では潤いが足りなかったので数回に渡り保湿作業を行いました。
最初にこの処理を行わないと色が上手く乗ってくれません。 女性のお化粧の前のクレンジングと保湿をイメージしていただけますと分かりやすいかと思います。
革を休ませている間に細部の金具のお磨きと再メッキ加工(24金メッキ)を施して光沢感を改善します。
最後に元の色に近い箇所を探して、元色と同じ色へ調色し、革表面のダメージを補修しながら全体的なお色の統一感を整えさせていただきました。
オリジナルに近づけるように少しずつ、少しずつ全体の表情のバランスを見ながら進めていきます。
【リペア・メンテナンス総括】
今回のご依頼のお品物は、 セリーヌ/馬車エンブレムのレザーベルトをお修理させていただきました!
このレザーベルトに使用されているカーフスキン(仔牛革)は、元々オイルと若干の染料(水溶性染料)で着色されて仕上げられた革なので、ヌメ革などと同じ様に水分や油分が付着するだけで簡単にシミになってしまう性質を持っています。逆に良い面として経年によって自然な革の変色を楽しめる革でもあります。
今回は、この様なシミのダメージがどうしても気になるとのご相談でしたでの、今後もシミになりにくい様な対策として、染料と顔料(油性染料)を混合して色を作成してダメージの補修をさせていただきました。
長い年月を経過すると、どうしても劣化してしまう部位はございます。
放置をしておくとあらゆる部位に劣化が起きてしまっていることもございますので、定期的に使用していないお品物の点検をしてあげてください。
もし、気になることがございましたら、LINE友達追加をしていただき、困った時にいつでも気軽にLINEで聞ける「レボラボ」へご相談いただけますと、お客様のお直しコンシェルジュとしてお気軽にご相談いただくことが出来ますので、このページの一番下の「LINEで簡単見積」(緑のボタン)を押してご登録をお願いいたします。
お品物一つとっても、ブランド職人の想い、デザイナーのこだわり、使う人の想い(過去と未来)を出来る限り、我々職人は汲み取りながら作業にあたっております。
職人としてフェイクとリアルを考えることが需要であり、ただただ直すということはフェイクだと考えています。
では、リアルを追求するとはどういうことなのか?
それは、直したお品物がお客様の手に渡った時からが我々の役割の成果だと考えております。
直すことを目的にするのではなく、使い続けることを目的としてお直しをし、そこに加えて、ブランド価値やそのお品物の表情を出来る限り損なわないリペアを心掛けております。