BOTTEGA VENETA/ボッテガヴェネタ イントレチャート 長財布 修理実績【レボラボ】
2023/06/26
【素材】ラムスキン(仔羊革) 【カラー】ブラウン
【修理内容】引き手革作成
BOTTEGA VENETA/ボッテガヴェネタ
イントレチャート ラウンドジッピーウォレット
修理実績【レボラボ】
Before 01
ファスナー引き手革画像
毎日のように開閉をするファスナー部分は金具や引き手革が消耗していくので、使えば使うほど損傷が進んでいきます。
今回は引き手革が根元から千切れてしまったというご依頼でしたので、引き手の革を作製し、お取り付けをするメニューをご提案させていただきました。
同時にお財布全体のカラーリングもご提案させていただきましたが、今回はこの引き手革のみで良いとのことでした。
しかし、どうしても革にカサつきが見受けられましたので、クレンジングと保湿補修のみをご案内し、今後も末長くお使いいただける最適なメニューをお客様と一緒になってお擦り合わせをいたしました。
レボラボでは、ブランド価値を出来る限り損なわないような技術でお直しをさせていただいております。
After 01
【リペア・メンテナンス内容】
①全体クレンジング
②保湿・栄養補給
③シャネル ラムスキン専用補色補修
④全体お磨き+お仕上げ
非常に乾燥をしておりましたので、初めに全体的な経年の汚れを落とすためのクレンジングをさせていただき、念入りに専用のクリームで保湿・栄養補給の下処理を行わせていただきました。
次に、当店にはボッテガの引き手革作成のご依頼が多いので、既に引き手革の型をお作りしております。
ですので、千切れてなくなってしまっていても全く問題ございませんので、安心してお任せいただければと思います。
革の選定は今後のことも考えて、丈夫なカーフスキンを薄くし、中に入れる芯材もボッテガはこだわりがある為、当店も芯材にこだわって作製しております。
最後にしっかりとスライダー部分にお取り付けをし、もう一度、お財布全体をクレンジング、保湿をし、お仕上げさせていただきました。
【リペア・メンテナンス総括】
今回のご依頼のお品物は、ボッテガヴェネタの定番のイントレチャートのラウンドジッピーウォレットの引き手の革が千切れてしまったお直しでした!
千切れた引き手革は紛失をされておりましたので、当店で一から作製をさせていただきました。
どのお財布にも共通することですが、引き手には金具もしくは革が付いているかと思います。
破損や損傷が起きてしまうと交換や作製をする以外には手立てがございませんので、当店では最適な方法でブランド価値が損なわれないようにご提案をさせていただきます。
これで気兼ねなくお使いいただけます。
お品物一つとっても、ブランド職人の想い、デザイナーのこだわり、使う人の想い(過去と未来)を出来る限り、我々職人は汲み取りながら作業にあたっております。
職人としてフェイクとリアルを考えることが需要であり、ただただ直すということはフェイクだと考えています。
では、リアルを追求するとはどういうことなのか?
それは、直したお品物がお客様の手に渡った時からが我々の役割の成果だと考えております。
直すことを目的にするのではなく、使い続けることを目的としてお直しをし、そこに加えて、ブランド価値やそのお品物の表情を出来る限り損なわないリペアを心掛けております。